こんにちは、ジビエ社長の馬場添です。
近年、レストランやメディアで目にする機会が増えた「ジビエ」。
「一度食べてみたいけれど、鹿、猪、穴熊……初めて買うならどれが良いの?」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
それぞれに素晴らしい個性がありますが、私たち加工施設のスタッフが「初めてジビエを食べる方」にこそ、心からおすすめしたいお肉が一つあります。
それは、一般的には少し珍しいとされる「穴熊(アナグマ)」です。
なぜ、王道の鹿や猪ではなく穴熊(アナグマ)なのか? 3大ジビエの特徴を比較しながら、その理由を丁寧に解説いたします。
3大ジビエの味・特徴マトリクス
まずは、代表的な3種類のジビエについて、味や食感の特徴を整理しました。
🦌 鹿肉(シカ):赤身の王様

脂肪が少なく、高タンパク・低カロリー。鉄分も豊富で「究極のヘルシー肉」と呼ばれます。
味はマグロの赤身や、さっぱりとした牛肉に似ており、クセがほとんどありません。
ダイエット中の方や、脂身が苦手な方には最適ですが、火を通しすぎると硬くなりやすいため、調理には少々コツがいります。
🐗 猪肉(イノシシ):バランスの優等生

豚肉の原種であり、味の系統は豚肉に似ていますが、より味が濃く、力強い旨味があります。
脂身には独特のコクがあり、煮込むほどに柔らかくなるのが特徴です。
「肉らしい歯ごたえ」を楽しみたい方には猪肉がおすすめですが、個体によっては野性味(いわゆる獣臭さ)を感じる場合もあります。
🦡 穴熊(アナグマ):脂身の芸術品

ジビエの中で最も脂ののりが良く、「脂身の甘さ」が最大の特徴です。
こってりとした見た目ですが、脂の融点が低いため、口の中に入れた瞬間にサラリと溶け出します。食感は驚くほど柔らかく、他のジビエとは一線を画す濃厚な旨味があります。
迷ったらチェック!あなたに合うお肉診断
お好みは人それぞれですが、もし迷われたら以下の質問で選んでみてください。
Q1. 今日食べたいのは、「さっぱり赤身」ですか?「とろける脂身」ですか?
- 「とにかくヘルシーに、赤身を楽しみたい」
👉 そんなあなたには【鹿肉】がおすすめです。 - 「ジュワッと広がる脂の旨味を楽しみたい」
👉 Q2 へお進みください。
Q2. 初めてのジビエ体験、求めているのはどっち?
- 「ワイルドな歯ごたえや、野性味を楽しんでみたい」
👉 【猪肉】をお選びください。 - 「臭みのない、感動的な美味しさで失敗したくない」
👉 ジビエ初心者のあなたには、【穴熊(アナグマ)】が最適です!
なぜ、初心者にこそ「穴熊(アナグマ)」がおすすめなのか?
「穴熊(アナグマ)」と聞くと、「マニア向けのお肉では?」「クセが強そう」と思われる方が多いかもしれません。しかし、実はその逆なのです。
理由1:驚くほど食べやすい「甘み」
穴熊(アナグマ)の最大の特徴は、脂身の甘さです。ジビエ特有の臭みを感じることはほとんどなく、まるでナッツのような香ばしい甘みが口いっぱいに広がります。「獣臭さが不安」という初心者の方ほど、この食べやすさに驚かれます。
理由2:失敗しにくい「柔らかさ」
穴熊の赤身部分は、実はしっかりとした野性味ある歯ごたえがあります。一方で、脂身は口に入れた瞬間に溶け出すほど繊細です。
当店では薄くスライスしてご提供していますが、これをすき焼きやしゃぶしゃぶにすることで、「プリッとした赤身」と「とろける脂」が混ざり合い、最高のバランスになります。調理もサッと火を通すだけなので簡単です。
理由3:最初の体験が「最高」のものであるべきだから
初めてのジビエで「美味しかった!」と感動していただくために、最も旨味のインパクトが強い穴熊を選んでいただきたいのです。
他の肉では代用できないその味わいは、きっと「ジビエってこんなに美味しいんだ」という発見につながります。
まとめ
ヘルシーな「鹿」、力強い「猪」。それぞれに魅力はありますが、当店が自信を持っておすすめする「失敗しない最初のジビエ」は、やはり主力の「穴熊(アナグマ)」です。
「美味しいお肉を食べてみたい」という純粋な気持ちに、穴熊(アナグマ)は間違いなく応えてくれます。
まずは、すき焼きや焼き肉で、そのとろける美味しさを体験してみてください。

