「犬に骨を与えるのは危ない」と聞いたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。実は、危険と言われているのは主に「加熱した骨」で、生の骨には生の骨ならではのメリットがあります。
私たち「さつまのジビエファクトリー」で扱う鹿・猪・穴熊の骨は、もともと人間が出汁やボーンブロスとして口にする、いわゆる「ヒューマングレード(人間が食べられる品質)」の食材です。捕獲から処理まで自社の衛生管理のもとで行っているため、素性のはっきりした骨を愛犬にも安心して取り入れていただけます。
この記事では、生の骨を愛犬に与えるメリットと、安全に楽しんでもらうために気をつけたいポイントを解説します。

ヒューマングレードの骨だからこそ、愛犬にもおすすめできる理由
当店の鹿・猪・穴熊の骨は、人間の食用として鹿児島県薩摩郡さつま町の自社施設で処理・加工しているものと同じ骨です。捕獲から処理まで、狩猟免許を持つスタッフが一貫して衛生的に取り扱っているため、素材の状態がはっきりしているのが特徴です。市販のペット用ジャーキーやおやつのように添加物や調味料が加えられていない、天然の骨そのものであることも、愛犬に与える際の安心材料のひとつです。
生の骨だからこその強み
犬に骨を与える際に特に注意が必要なのは「加熱した骨」です。加熱すると骨の中の水分が抜けて非常に硬く、もろくなり、噛んだときに鋭い破片状に割れやすくなります。
一方、生の骨は加熱した骨に比べてしなりがあり、噛んだときに鋭利に割れにくいとされています。また、以下のようなメリットもあります。
・ガリガリと噛むことで、歯についた歯垢を自然に落とす効果が期待できる
・加熱していないため、栄養素が損なわれにくい
・本来の食性に近い「噛む」という行動そのものが、犬にとって満足感やストレス発散につながる
ただし「生だから絶対に安全」というわけではありません。次の章の注意点も必ずあわせてご確認ください。
与えるときに気をつけたいこと|飲み込みへの注意
生の骨を与える際、最も注意していただきたいのが「丸呑み・誤飲」です。特に次のような点にご注意ください。
必ず飼い主さんが見ている場所で与える
目を離した隙に丸呑みしてしまう、喉に詰まらせてしまう、といった事故を防ぐためです。
犬の口や体の大きさに対して、十分に大きいサイズで与える
口の中にすっぽり入ってしまう、丸ごと飲み込めてしまうような小さいサイズは避けてください。当店の骨はそのままではブロックが大きめのため、愛犬の大きさに合わせてカットしてから与えることをおすすめします。
噛んでいるうちに小さくなってきたら取り上げる
どんなに大きな骨でも、噛み進めるうちに飲み込める大きさまで小さくなります。誤飲・誤嚥のリスクが出てくる前に取り上げましょう。
硬い骨をあまりに強い力で噛む子は要注意
噛む力が強い犬種や、硬いものを好んで噛む子は、歯が欠けてしまうことがあります。様子を見ながら、必要に応じて与える骨の部位や硬さを調整してください。
衛生面にも配慮を
生の食材のため、常温に長時間放置せず、与えた後は骨を置いた場所や食器をきちんと洗浄・消毒しましょう。
少しでも不安な場合や、持病(膵炎の既往、消化器が弱い、歯の治療歴があるなど)をお持ちの場合は、与える前にかかりつけの獣医師にご相談ください。
はじめては少量から。様子を見ながら与えましょう
生の骨を初めて与える場合は、いきなり長時間・大きな量を与えるのではなく、少量から、短い時間で様子を見ながら始めるのが安心です。
1. 最初は10〜15分程度、飼い主さんが見ている状態で少しだけ噛ませてみる
2. 噛んでいる様子(勢いよく丸呑みしようとしていないか、嫌がっていないかなど)を観察する
3. 一度取り上げて、その後の便の様子や体調に変化がないか1〜2日ほど様子を見る
4. 問題がなければ、少しずつ与える頻度・時間を増やしていく
子犬・シニア犬・持病のある子は、消化器官や歯の状態が成犬と異なるため、特に慎重に、少量からスタートしてください。不安な場合は、獣医師に相談しながら進めていただくと安心です。
まとめ
ヒューマングレードの天然ジビエの骨は、生の骨ならではの強みがある一方で、飲み込み事故を防ぐための正しい与え方を知っておくことが何より大切です。
・生の骨は加熱した骨に比べて割れにくいが、「絶対安全」ではない
・必ず見ている場所で、愛犬の大きさに合ったサイズで与える
・小さくなったら取り上げる
・はじめては少量・短時間から、様子を見ながら
正しく取り入れれば、愛犬にとって噛む楽しさと満足感を得られる、良い時間になるはずです。心配な点がある場合は、自己判断せず、かかりつけの獣医師にご相談のうえで取り入れてください。
よくある質問
Q. うちの犬は噛む力が強いのですが、与えても大丈夫ですか?
A. 噛む力が強い犬種や、硬いものを好む子は、勢いよく噛み砕いた際に歯が欠けてしまうことがあります。まずは短時間・飼い主さんが見ている状態で試し、心配な場合はかかりつけの獣医師にご相談のうえで判断してください。
Q. 子犬やシニア犬にも与えられますか?
A. 子犬やシニア犬は消化器官や歯の状態が成犬と異なるため、より慎重な対応が必要です。与える場合は、ごく少量・短時間から始め、必ず獣医師に相談のうえで進めてください。
Q. 与えた後、骨はどのくらいの時間で片付ければいいですか?
A. 常温に長時間置いておくのは衛生上おすすめできません。与えている間もこまめに様子を確認し、噛み終わった後や小さくなってきたタイミングで早めに取り上げ、保管する場合は冷蔵・冷凍で管理してください。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、獣医学的な診断・指導に代わるものではありません。愛犬の健康状態やアレルギーの有無、既往症によって適否が異なりますので、心配な場合は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

